3分で理解できるSES契約!知っておきたいエンジニアの基礎知識

このページではSES契約についてお話していこうと思います。

  • フリーランスエンジニア
  • 今後フリーランスエンジニアになろうと思っている
  • IT業界の基礎用語を理解しておきたい

このような方向けの記事となっております。
SES契約の知識はIT業界で活躍するためには抑えておくべき必要があります。
特にフリーランスエンジニアの場合ですと、SES契約のメリットやデメリットなどは自身の仕事や働き方にも大きく影響を及ぼしてきます。
このあたりをわかりやすく解説させていただきましたので、是非参考にしてみてください。

SES契約とは

まず初めにSES契約についてご説明しておきます。
SES契約とはSystem Engineering Service(システム・エンジニアリング・サービス)の略語です。
これはIT業界において一般化している契約形態の一つです。

SES契約はシステムエンジニアの労働および能力が契約の対象とされます。
エンジニアは顧客の常駐先で開発作業を行います。
SES契約の特徴は、成果物でなくあくまでも労働や能力の提供というのが契約の対象になっていることです。

日本におけるSES契約の文化について

SES契約は日本において発展した独自の契約と言えます。
これは業界の下請け構造も影響しています。
周知の通り、日本においてはユーザー企業が大手のベンダーにシステム開発を発注します。

ベンダー企業はユーザーに対して実際の工数や費用を請求するのでなく、あくまでも工数見積の請求を行います。
そのため工数を見誤ったりプロジェクト途中でユーザーの意向が変わったりすると赤字になってしまったり炎上したりすることになります。
(エンジニアの方であればよくご存じかと思います)

米国ではもちろん工数見積もりも出すのですが、受注者がリスクを取らないように実際の工数を請求するような契約にしたりします。
日本ではユーザーの立場が強く、下請け構造の下部になるほど相対的に力が弱まってきます。
そういった事情もあり日本のIT業界の開発現場ではSES契約が定着化しているのです。

SES契約のメリット(ベンダー側)

ベンダー側からするとSES契約のメリットは大きいです。
簡単にまとめると以下三点です。

  • プロジェクト状況に応じてリソースを増減できる
  • 教育コストやマネジメントコストの軽減ができる
  • 外部リソースによりプロジェクトの効率化ができる

もう少し詳しく説明していきます。

プロジェクト状況に応じてリソースを増減できる

ベンダーのミッションとしては、
・成果物を納期までに納品する

ということが一番重要です。

とはいえそれを優先させたばかりに毎回赤字になっていたら事業として成立しません。
ミッションクリアするだけであれば毎回大量に正社員を募集すればいいのですが、
プロジェクトが終わったら解雇する訳にもいきません。

SES契約であれば外部から必要な時に必要なだけ人材を調達することが可能な訳です。

教育コストやマネジメントコストが軽減できる

エンジニアの場合、現場にフィットしてパフォーマンスを発揮するまでに時間がかかるため
教育コストやマネジメントコストという課題が常についてまわります。

SES契約であればこういった面もある程度は解決できます。
ベンダーの調達であれば、「こういった経験と知識がある人を●●人さがしている」と
下請け企業に声をかけるだけでワンサカと提案があります。
その中からスキルマッチして即戦力になりそうな人を選択すればいいのです。

SES契約はベンダー側からしたら大変合理的でメリットの大きい契約なのです。

外部リソースによりプロジェクトの効率化ができる

自社内ではナレッジがなかったり、スキル的に対応できない開発内容であっても外部からSES契約でエンジニアを調達することによって実現することが可能です。
こういった点もSES契約のメリットと言えるでしょう。

実際問題として、ベンダーの各々のエンジニアはそこまで技術力が高くないというケースが多いので全て自社で賄おうとすると実現困難な事が多々あります。
そうでなくともベンダーのプロパーより外注エンジニアにほうがずっとスキルが高いということがままあります。
(この話は本題とずれてしまうため割愛させていただきますが)

SES契約のメリット(エンジニア側)

エンジニア側としてもSES契約で働くメリットというのはあります。
ただしデメリットもありますので、あわせてご紹介させていただきます。

  • 期間を区切って現場に参画できる
  • 成果物に対する法的責任がない
  • スキルアップしやすい

 

期間を区切って現場に参画できる

SES契約の場合、契約期間の定めがあるため契約更新をするかしないかというのは双方の判断に任されます。
「こんな現場で働きたくない」と思えば契約更新を断ることができますので、
これはエンジニアにとっては大きなメリットと言えるでしょう。

特にフリーランスエンジニアは自分の身は自分で守るしかありませんので、
契約更新の判断は大事になってきます。
IT業界では「一カ月前ルール」というのがありますので、そのあたりも事前に理解しておきたいポイントです。

成果物に対する法的責任がない

SES契約の場合、あくまでも労働を対価とした契約です。
請負契約と違い、成果物がプログラミングコードではありません。
エンジニアは基本的には真面目に働いている以上は報酬を受け取れます。

フリーランスエンジニアとして就業しているとトラブルに巻き込まれることがあります。
中にはプロジェクトの遅延を理由にエンジニアに対し

・損額賠償請求
・報酬額減額

のようなおどしをかけてくる企業も少なくありません。

ただしこういった脅迫は法的な根拠が全くないですし、仮に少額裁判になっても
エンジニアが負けるケースはまずありません。
(著者もSES営業の経験や知人の体験で経験済です。ただし工数や弁護士費用を考えると
少額裁判をするメリットはほとんどゼロです)

準委託契約において、エンジニアには善管注意義務というものがあります。
これは「業務において常識の範疇で注意を払う義務」と言い換えてもいいでしょう。
そもそも労働が契約対象とされているSES契約において、
これさえ守っていれば損額賠償や報酬額の減額はありえません。

開発現場において

・開発したプログラミングコードにバグがある
・プロジェクトが遅延している

というのは日常茶飯事です。
いくら注意したとしても起こるに対して善管注意義務を怠った、とするのは無理があります。
フリーランスエンジニアの場合、自分を守るためにこういった最低限の知識を知っておくべきでしょう。

スキルアップしやすい

上段の内容とも類似していますがSES契約で常駐することで「スキルアップしやすい」という点も
見逃せません。
契約更新のタイミングさえ守ればフリーランスエンジニアは好きな現場に常駐することができます。

自身がスキルが身についたと思った現場で契約を終了することもできるのは大きなメリットです。

SES契約のデメリット(エンジニア側)

一方でデメリットは以下です。

  • 契約が突如終了になることがある
  • 現場での理不尽なルールに振り回されることがある

では詳しく説明していきます。

契約がいきなり解除になることがある

正社員で就職したり、請負で仕事をしている場合はいきなり仕事が打ち切りになるという
ことは基本ありません。
SES契約で常駐している場合はプロジェクトの予算の影響をモロに受けます。
そのため、外注である常駐型フリーランスエンジニアはいきなり契約終了の可能性があるというデメリットがあります。

とはいえ契約更新の一カ月前に通知がきますし、エンジニア側も契約更新の有無の選択の自由があります。
ですので一概にデメリットと言えない部分もありますが一定のリスクが伴うことは確かです。

現場での理不尽なルールに振り回されることがある

SES契約は基本的に現場常駐をするので、現場のルールに従わなくてはいけません。
請負や受託案件であれば、自身の効率を優先し開発ができます。

ただし常駐案件の場合ですと、非効率な開発が行われていたり理不尽なルールが横行していても
それに従う必要が出てきてしまうのです。
(実はフリーランスエンジニアが起こすトラブルはこういったことが原因のことが多いのです)

もちろんプロジェクトメンバーと会話をし改善できる軽度なものであればいいのですが、現場によっては本当にどうしようもないケースもあります。
こういった現場であってもフリーランスエンジニアは契約期間は業務を全うしなくてはいけません。
このあたりはデメリットと言えるでしょう。

SES契約と派遣契約の違いとは

SES契約と派遣契約一体何が違うのでしょうか?
ごっちゃになってしまっている人も多いと思うのですが、実質的な違いというのは実はありません。

SES契約は労働と技術力、派遣契約は労働の提供をする際に使われる契約です。
SES契約は基本的にはITエンジニア以外で結ばれることはありません。
一方で派遣契約はご存じのように様々な業種で適用されています。

また、SES契約と派遣契約の違いとして派遣元・雇用形態の違いがあげられます。
SES契約は正社員であろうが契約社員であろうがフリーランスエンジニアであろうが適用できます。
一方で派遣契約は派遣元が雇用している正社員もしくは契約社員である必要があります。
また、派遣元の会社は一般派遣の免許を所有している必要があります。

特定派遣廃止の影響とSES会社の現状について

上記内容を少しまとめてみましょう。
つまり

・フリーランスエンジニアを派遣契約で常駐させるのはNG
・正社員をSES契約で常駐させるのはOK

ということになります。
正社員は派遣契約で常駐させるのは当たり前ですがOKですよね。

ここで思い出してほしいのが2018年度の特定派遣廃止の影響です。
特定派遣廃止により、派遣会社は企業に派遣する際に一般派遣免許取得が必須になりました。
一般派遣免許は資産要件など取得ハードルが高いのが特徴です。
これにより一般派遣免許をとれない中小企業が廃業に追いこまれたり大きな影響がでるのでは、
と危惧されていました。

ただし本文で述べたように、SES契約に契約を切り替えることでそこまで現状に変化はない、というのが実情です。
このあたりはフリーランスエンジニアというよりはSES会社の営業や正社員が抑えておくべき知識かもしれません。

SES契約と請負契約の違いとは

SES契約と請負契約の違いは非常に簡単です。
SES契約は労働の提供が契約対象になり、請負契約は成果物が契約対象になることです。

つまりSES契約の場合、常駐先のクライアントに従って作業をすれば報酬がもらえます。
仮にそれが何の役にもたたないクソのようなソースコードであっても全く問題がありません(笑)

一方で請負契約はクライアントの依頼通りのものを納品できなけば契約不履行となって
報酬を得ることができません。
天才的なソースコードを書いたとしても当初の契約と違う成果物が納品された場合対価を
得ることができません。

フリーランスエンジニアは働き方を選択できる

SES契約は客先に常駐します。
お伝えしたように普通に働いていればお金が入ってきますから収入は安定します。
請負契約は多くは営業から納品までワンストップで行います。
契約単価は大きいですが、リスクも大きいため収入は不安定になりがちです。

昨今では常駐案件の単価も上がってきていますので、フリーランスエンジニアの多くはSES契約で常駐に流れているという現実があります。
このあたりは本人の希望する働き方や考え方次第と言えるでしょう。
このように働き方を自身で選ぶことができるのはフリーランスエンジニアの大きなメリットです。

SES契約についての疑問と回答

最後にSES契約のついてよくある疑問について回答していきます。
参考にしてみてください。

SES契約で違法とならないために

当然ですがSES契約自体は合法です。
ただし度々言われるのが偽装請負との兼ね合いです。
厚生労働省のガイドラインでは以下をチェックポイントとしてあげています。
参考にしてみてください。

・請負企業が、作業の完成について事業主として財政上、法律上のすべての責任を持つこと
・請負企業が、作業に従事する請負労働者を指揮監督する
・請負企業が、作業に従事する請負業者に対し、使用者として労働法規に規定された全ての義務を負うこと
・請負企業が、単に肉体的な労働力を提供するものでないこと

SES契約と残業について

SES契約を扱う上で知っておきたいのが残業の問題です。
本文でもお伝えしたように、SES契約は労働と技術の提供を対価にしています。
とはいえ実際は現場の就業ルールに従い始業時間と終業時間通り働くことが
ほとんどです。
その上でベースの稼働時間を設定し、超過控除の時間を設け報酬を調整させる方法が一般的です。

エンジニアが気をつける点は二点です。
一点目は就業前に契約内容を確認していくこと。
現場によっては固定契約としって残業しても報酬が変わらないこともあります。
そういった現場で稼働が上げるとただ働きと同じと同じになってしまいます。

二点目は残業についてのルールを確認しておくこと。
優秀なフリーランスエンジニアの場合、他の人のタスクを巻き取ることを依頼されることもあります。
また、稀にですが土日出勤を依頼されるケースもあります。
現場やプロジェクトの状況によって外注の扱いが大きく異なりますので、このあたりもきちんと事前に確認していくといいでしょう。

 

ガッツリ稼ぐには!?知らなきゃ損するエージェント厳選6社を紹介しておこう!

SES契約の基礎知識についてまとめてみました。
フリーランスエンジニアが効率よく高単価案件に参画するためにはエージェント選び、商流が最大のポイントです。

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単価を上がるにはここがポイントだよね。

エンジニアのベース単価によっては10万円単位で手取り報酬が変わってきますので、効率よく稼ぐためにはココにこだわるのは当然といえるでしょう。

確かに!

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少しでも高待遇で現場に参画するには、なるべく自分のスキルにあったエージェントから案件の紹介をもらうことが成功の秘訣です。
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