IT特定派遣辞めたい?プロが教える業界での成功法則と5つの真実

このページではITの特定派遣で働く人向けのお話をしていこうと思います。

  • 特定派遣を辞めたい
  • エンジニアを続けるべきか悩んでいる
  • 転職したいが失敗したくない
  • 今後エンジニアとしてキャリアを積めるか不安だ
  • 20代で今後どのようにステップアップしていけばいいか不透明だ

こういう方向けの記事です。

著者は現役のエンジニアです。
今までの業界の経験や知識を提供することで、少しでも皆さんのお役に立てれば嬉しく思っております。
では早速本文に進んでいきたいと思います。

注意

「特定派遣」は簡単に言えばSES会社が派遣先と簡単に派遣契約を結ぶことができるという制度でした。こう書くといかにも悪法のように見えますが、実際多くのSES会社が悪用していました。こんな制度が長く続く訳はなく、平成27年9月30日施行の労働者派遣法改正法で廃止されています。そのためこの記事は不要ではありますが、SESというビジネスが成立してきた歴史的な経緯として残しておくことにしました。

エンジニアを辞めべからず。ITエンジニアは環境次第で次第で稼げる!

まずお伝えしたいのが「簡単にエンジニアを辞めるな」という事です。
あなたは、

  • 頑張っても給料が上がらない
  • 仕事内容が単調でスキルアップできない
  • 現場の雰囲気や人間関係が嫌だ
  • 仕事の評価がきちんとされない

こんな理由でエンジニアの仕事が嫌になっていないでしょうか?
これは実はIT派遣や客先常駐SEでよくあるパータンで、
「環境がモチベーションを奪っている」のが大きな原因です。

つまり環境を変えることで改善できる悩みなのです。

本来エンジニアの仕事というのは大変楽しいものです。
それだけなく、

  • 社会的な信頼が高い
  • 今後も需要が続き将来性が高い
  • 技術職のため専門性が高く、くいっぱぐれがない

など職業としてみた時に大変魅力的だからです。
せっかく身につけたプログラミングの技術を無駄にしてしまうのは大変もったいありません。

ですので、プログラミング自体大嫌いになってとか、コードを一行も書きたくないというような人以外は
是非一度考え直してほしいと思っています。
繰り返しになりますが「エンジニアを辞めるのは非常にもったいない」という事を再度頭に叩き込んでおきましょう。

(あわせて読みたい→これから稼げる!フリーランス向けプログラミング言語別需要について

IT業界の環境はピンキリ!たくさんの企業を知るべし

ITの特定派遣や客先常駐SEの場合、上述したように
「低収入」「スキルアップできない」「現場がダメ」「評価されない」
などのネガティブな要素が大変多いです。

SEを辞めたい人は必ずこういった原因が積み重なっているものです。
しかしながら今こういった感情を持っている人は一歩踏みとどまってください。
というのも、IT業界の現場というのは本当にピンキリです。
手のつけられないほどダメな現場から天国のような現場まで本当に幅広い、という事を知っていきましょう。
そしてIT派遣で飛ばされるような現場は「大体がクソみたいな現場」だということは厳然たる事実なのです。

(あわせて読みたい→客先常駐がゴミ糞扱いされる3つのシンプルな理由。業界の闇とは

客先常駐はIT派遣は業界の最底辺!まずは多重下請け構造から脱出しよう

では何故客先常駐SEがダメなのでしょうか?
それは業界の多重下請け構造が理由です。

IT業界はSlerを頂点とした多重の下請け構造から成り立っています。
派遣される社員というのはここのピラミッドの最底辺の存在です。
Slerや開発ベンダー、コンサルティング会社のプロパーと派遣SEでは
同じIT業界に生息しているといっても全く人種が違うといっても過言ではありません。

著者は大手Slerのプロパーと働く知人も多いのですが、
意識の違いに愕然とします。
それは外注SEのことを

  • スキルが低く使えない
  • そのうえ単価が高い
  • 役に立たない
  • すぐにいなくなる

そんなネガティブな存在と捉えているんですね。
もちろん全ての企業がそうとはいいませんが、多くの企業がこういった認識だと
思っていて間違いありません。

そのように考えると多くの派遣SEが客先での居心地の悪さを感じるのも納得できます。
まずは「客先常駐SEからの脱出」がSEライフを充実させるための重要なキーワードなのです。

 

底辺からの脱出でSEの仕事はぐっと楽しくなる!

これは単純に居心地だけの問題ではありません。
作業内容や仕事の責任感などのやりがいの部分でも大きく影響があります。
客先常駐の場合、言われたことを期間内にこなすだけのマシーン的な仕事や誰でもできる単純作業が
めちゃくちゃ多いのはご存じの通り。
これもレイヤーと環境が変わることによって全くやりがいが変わってきます。

また、収入面でももちろん大きな違いが生まれてきます。
派遣SEの場合、商流だけでなく所属している会社にまで搾取されます。
いわばIT業界の頂点から降りてきているお金の最後の絞り汁が派遣のSEの給料として毎月エンジニアの口座に振り込まれる訳です。
環境が変われば給料面も大きくアップするのは少しイメージしていただければすぐにご理解いただけると思います。
このあたりは説明しだすと長くなるので割愛させていただきます。

まずは年収ややりがいなど環境を変えるだけでITの仕事はぐっと楽しくなるということを知っておいてください。

ビジネスマンととしての生涯は30年!キャリアはアナタが作るということ

突然ですが、これを読んでいるあなたは今何歳でしょうか?
60歳が定年だとすると

  • 25歳→35年
  • 30歳→30年
  • 35歳→25年

この年数があなたのビジネスマンとしての寿命、ということになります。
バリバリ働ける年数を考えると-5年くらいしてもいいかもしれません。
いずれにせよ、ビジネスマンとしてのキャリアを考えるとこの短い年数の中にいかに
効率的にステップアップするかというのが大切になってきます。

他業種に転職する場合について考える

よくIT業界のエンジニアを辞めて他業種に移る、という方もいます。
もちろん人それぞれ考え方はありますがキャリアの構築、という観点からみるとあまりお得な選択とはいえません。

全くの他業種に移るということは経験値がゼロからのスタートです。
となると新卒と全く同じ扱いで、すでに大きなビハインドを負ったところからのスタートです。
もちろんそれが本人が望むのであれば第三者がどうこういうことではありませんが。

キャリアを考えるうえで大事なのは生涯賃金です。
ある程度下積み期間を経てた後一人前になってどれくらい回収できるか、というのが大きな焦点になると思います。
もちろん業種によると思いますが、あなたの年齢から逆算してみるといいでしょう。
今から他業種で新人並みの給料で働き、ステップアップしていきます。
その後大卒並みの生涯賃金を稼ぐのはめちゃくちゃハードルが高い、という事に気がつくと思います。

ITエンジニアで頑張ると・・・?将来の需要も考えよう

その一方でITエンジニアを続けた場合はどうでしょうか?
当然ながら一定のキャリアがあるわけですから、ステップアップはしやすいのは間違いありません。

また、ITエンジニアは現在人手不足で将来的な需要も非常に見込まれる職種です。
もし今客先常駐や派遣SEの場合、環境を変えるだけで大きく年収アップする可能性もあります。
このような事もトータルで考えると、ITエンジニアを続ける期待値は非常に高いと言えるのではないでしょうか。

いずれにせよ、あと30年あるビジネスマンとしての寿命の中で

  • いかに効率的に稼ぐか
  • どのようにキャリアアップしていくか
  • 生涯賃金の目標をいくらに設定するか

こういった点を見据えながら転職についても向かい合っていく、という姿勢が大事だと言えます。

まずは年収700万円!その次に年収1000万円を目指すべし。待遇面は自分の覚悟次第で決まる!

キャリアアップをうまくいくうえでまず大事なのが具体的な目標の年収額を設定することです。
例えば今年収400万円のSEであればまずは500万円、次に600万円という具合ですね。
客先常駐や派遣SEの怖いところは、元々の年収が低いところ。
それに加え、こういったシミュレーションが全くできないところです。

著者も客先常駐SEだったのでよくわかります。
人材派遣ビジネスを成功させるコツは「いかにエンジニアから上手く搾取するか」
という点につきます。

雇用側は明確な年収アップの道筋を示すことはまずありません。
それは「企業経営がうまくいかない時にエンジニアの給料で調整する」からです。

客先常駐SEの年収はまず上がらないという現実

雇用側としては一度上げた給料を下がることは明確な理由がないと難しいです。
そのため給料のベースアップを渋ることはもちろん
何年後にいくらの年収、などいう約束などもってのほかです。

このように

  • 年収アップ自体が難しい
  • 年収アップのシミュレーションができない

これが客先常駐SEの最悪なところです。

(あわせて読みたい→客先常駐しているSEの年収と給料はどれくらい?やっぱり負け組?

年収アップを成功させる転職とは?スキルの棚卸をすべし!

では具体的に年収アップをさせる転職とはどういったものなのでしょうか?
結論からいいます。
客先常駐SEの場合、かなり年収が低いため普通に転職活動すればまず年収アップします。

もちろんこれは今働いている企業にもよります。
優秀なエンジニアで搾取されている場合、環境を変えただけで年収400万円→550万円とか
そんなケースはしょっちゅうです。

このあたりは専門家である転職エージェントに相談してみるといいでしょう。
自分のスキルと年収の相場を教えてくれます。

また、転職にあたってスキルが足りないケースというのも出てきます。
これはこれでOKです。
まず自分のスキルの棚卸をしましょう。
そのうえで市場から求められているレベルとの乖離を理解し、その隙間を埋めていけばいいのです。
すぐに転職して年収アップするもよし、今の仕事を半年だけ我慢しながら独学でスキルアップし転職するもよし。
何しろ現在のIT企業は人手不足で売り手市場です。
戦略次第でいくらでも転職できますし、年収アップも望めるのでどんどんトライしてみるのがいいでしょう。

大手企業を目指すか?独立してフリーランスか?自分なりのキャリアプランを設計しよう

当然ながら大手企業や誰もが知る有名企業は給料が高いですし、
残業が少なかったりホワイト企業が多い傾向にあります。
ただしその分中途採用の倍率が高いですし、誰もが狙えるという訳ではありません。

高卒や専門卒のエンジニアはまず学歴で厳しいでしょう。
一定の学歴と職歴がないと書類すら通過しません。
もちろん少しずつステップアップしていくという戦略もありですが、
狭き門です。
もちろん大手企業でなくとも実力主義で高収入の企業や山ほどあります。

このあたりは自分のスペックと相談して狙いを定めるといいでしょう。
いずれにせよ本文で説明したように「具体的な希望年収を定める」そしてそこを狙って
ステップアップしていくという意識が大切です。

間違っても漫然と時間を過ごさないように!

一足飛びで成功したい人はフリーランスエンジニアという選択肢もあり

これはあくまでも正社員での転職のお話です。
あくまでも収入に固執するのであればフリーランスエンジニアのほうが断然効率はいいです。

一般的に経験者がフリーランスエンジニアとして常駐する場合、手取り金額は1.5~2倍程度にまで増えます。
請負の場合でも軌道に乗れば多くはサラリーマンよりも収入は増加するでしょう。

ただしフリーランスエンジニアの場合、金銭的なリスクも負います。
家庭をもっていたり、安定した生活を求める場合はやはり正社員としてステップアップしていくのが正攻法と言えるでしょう。

(あわせて読みたい→フリーランスエンジニアのメリット11つと6つの疑問。ぶっちゃけトーク

まとめ

特定派遣を辞めたい方向けに色々な考え方についてまとめてみました。
客先常駐や特定派遣のいわゆる「人売りIT」企業の危険さに気がついた賢明な皆さんはすぐにでも転職活動を始めるべきです。
理由はいくつかあります。
・若いほうが市場価値が高く転職しやすい
・客先常駐SEは低年収が多いため、容易に年収がアップできる
・40代になると転職先の選択肢が非常にせまくなってくる

などなど。
転職は少しでも若いほうが簡単なのは言うまでもありません。
また、若い時期の就職企業が生涯年収を大きく左右します。いかにここに気がつき早く転職活動するか、というのが派遣SEにとってのポイントになります。

生涯年収に影響があると思うと早く動かなくちゃ!となるよね。

転職パンダ
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転職に成功するために!転職エージェントを使うことを忘れずに!

退職のターゲット日が確定したら早速転職活動をしましょう。

転職の手法としては、転職サイト登録と転職エージェントを使う2パターンあるのですのが、転職エージェント利用が断然おススメです。
理由はいくつかあります。
転職サイトの場合登録してポチポチして活動が楽に見える反面、

・実は面接にいったら客先に派遣される会社だった
・合格でたものの結局年収アップしなかった
・常に大量募集している企業がある
・隠れブラック企業だった
・入社前と入社後で言っている事が違う

など結構地雷企業が潜んでいて、なおかつそれを見分けるのが難しいです。
(求人サイトには企業のいい面しか載せないのは常套手段ですから)

なるほどね。

転職パンダ
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私

年収アップや転職失敗のリスクを考えたら結局エージェントを使うのが効率的なんだよね。

勉強になります。

転職パンダ
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その点、転職エージェントは

・きちんと企業を把握した営業担当から説明を聞ける
・年収アップの交渉を任せられる
・自分の希望を伝えマッチした企業の紹介が受けれる

というメリットがあります。
ということで効率的に転職活動を進めるなら転職エージェントがおススメです。
当サイトおススメの転職エージェントもご紹介しておきますので、まずは登録して転職活動をスタートさせよう!

私

まずは登録して相談だね。自分にあったエージェントを見つけよう。

は~い。

転職パンダ
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