【体験談】COBOLフリーランスエンジニア案件を東京で探してみた

このページでは現役のフリーランスエージェントがCOBOLエンジニアを探した体験談を書いてみました。
・他のエンジニアがどれくらいの期間で案件が決まっているのか気になりませんか?
・参画までの効率的案な方法があるのか?
・やっぱりCOBOLエンジニアはみな案件探しに苦戦しているのだろうか?

このあたりのリアルな体験談を書いてみました。
COBOLエンジニアの皆さんが求人や案件を探すときに何らかのヒントになればなと思ってます。
では早速見ていきましょう。

私

業界でも有名なフォスターフリーランス さんというエージェントに突撃インタビューしてきました。フリーランスについて知りたい人はまず見てみてね。
詳しくはこちら

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(→フリーランスエージェントおすすめは?稼ぐ為の4つの見極めポイント!

(→VB.net案件と単価需要【フリーランスエンジニアが教える最新情報】

 

COBOLについて理解しておこう

COBOL(コボル)は、1959年に事務処理用に開発されたプログラミング言語です。
名前は「Common Business Oriented Language」(共通事務処理用言語)に由来します。
特徴としては以下になります。
・事務処理に特化している
・英語表記に近い
・企画が統一されている
・実績が豊富であり、信頼性保守性が著しく高い

日本にCOBOLが普及したのは1960年代です。
その後一気呵成に浸透しておき、基幹システムや大規模システム、銀行などの金融機関や製造業など、
多くのシステムがCOBOLで稼働するようになりました。
2017年現在でもこういった当時のシステムが運用されており、保守案件やリプレース案件などが市場に多く出回っています。

フリーランスエンジニア向けCOBOL案件の市場ニーズについて

勘違いされがちですが、COBOL案件自体は大変多いです。
ただし案件を探すフリーエンジニアの多くが苦戦をしいられています。
その理由は簡単です。
「案件数に対して応募数が圧倒的に多いから」
です。

具体的な数字をあげると3名募集の案件に対し、20や30もの経歴書が送られてくるような状態です(フリーランス案件の場合)
その中から金額や年齢、スキルなどを総合的に判断し面談が設定されているような状況です。
これではどんなに優秀なエンジニアでも苦戦するのは当たり前ですよね。

私

COBOLエンジニアにとっては冬の時代。現状把握すべし。

フリーランスエンジニア向けCOBOL案件の単価について


COBOL案件の単価相場は40~50万円程度です。
ただしSEでなくマネージメントや社員代替、PMOなどのレイヤーであれば60~70万円が相場です。
また、BA(ビジネスアナリスト)や生保損保のスペシャリストで業務に精通しているかたの案件ですと60~70万円が相場です。

ここでのポイントは一つです。
希望単価は安ければ安いほど面談が入りやすいのでよくばるのはやめましょう。
理由は簡単です。
COBOL求人の場合、完全に買い手市場。
書類選考で比較されるのは以下三点です。
・金額
・年齢
・スキルマッチ

年齢やスキルマッチ度はSE自身ではどうしようもない部分ですが、
金額は自分で調整できます。
似たようなスキルのエンジニアが複数エントリーがあった場合、金額が安いだけで面談が入ります。
これは間違いありませんので頭に入れておきましょう。

私

損して得とれ。覚えておきましょう。

 

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(→業界歴20年のSEが教えるフリーランスエンジニアの全知識【完全版】

フリーランスエンジニア向けのCOBOL案件を分類してみた

COBO案件で営業活動をする前提知識として、どういった案件があるかというのは知っておきたいところです。
自分の強みや市場のニーズを知った上で戦ったほうが効率的ですから。
ということで簡単にまとみてみました。

汎用機メーカーによる違いと現状

現在、COBOL案件の場合買い手市場です。
採用側が応募数を絞る目的などから、各メーカーや業界の経験有無が必須条件になっているケースが多いです。
経験がないとエントリーすらできなかったりする場合も多いため、
事前に傾向と対策を知っておきましょう。

私

一応面談前に整理しておこう。

IBMCOBOL

IBM社のロゴマーク

ご存じIBMのCOBOL。
案件数としては最も多いかもしれません。
特にIBMCOBOL+生保もしくは損保経験というのがフリーランス案件ですとお決まりのパターンです。
逆に言えばまだ経験がないかたは今後のために経験しておくという選択肢もあり。

富士通COBOL

富士通社のロゴマーク

富士通。こちらもよく必須スキルとして案件概要で見かけます。
富士通COBOL+クレジット経験などですね。
もしくは官庁案件にもよく使用されており、
案件数も多いので網羅しておきたいところです。

日立COBOL

日立社のロゴマーク

HITACHI
金融機関、自治体、製造業など幅広く使われております。
必須スキルに指定されることは少ないです。

NEC(ACOS)COBOL

NEC。金融機関、自治体、製造業など幅広く使われております。
必須スキルに指定されることは少ないです。

 

フリーランスエンジニア向けCOBOLの経験業務知識による違いと現状

私

自分の得意分野があるにこしたことはない。

損保

生保案件は比較的通年募集がかかっております。
次期システムの開発や移行など作業自体大規模で
ある程度の工数がかかるのが大きな理由の一つです。
また、一旦現場に入ると年単位での
案件になることも少なくないのも特徴としてあげられます。
(参考:日本損害保険協会

生保

生保も損保と同様です。
開発が大規模なため様々なポディションで募集がかかることがあります。
PMやPMO、社員代替、品質管理、マネジメント、リーダー、
SE、PGテスターなどなど。
テスターを除けば経験と業務知識が必須の案件が多いです。
(参考:生命保険協会

証券

COBOL+証券知識が必須という案件はそこまで多くはないのですが、
証券系の知識経験を持っているとエントリーが通りやすい、
という案件は多いようです。
(参考:日本証券業協会

クレジット

クレジット案件は業務知識が必須の場合が多いです。
仮に必須でない場合でも、同じくらいのスキル感のエンジニアが面談に来た場合、
クレジット会社での勤務経験者を優先的に採用する傾向があります。
他の案件に比べ若干単価が抑えられている印象があります。

銀行

銀行案件の場合、業務知識必須の案件はそこまで多くないです。
一般的な金融用語の理解くらいで問題なくエントリーできます。
もちろんそうでない案件もあります。
(参考:全国銀行協会

フリーランスCOBOLエンジニアのブランクについての考え方

休憩中の札

COBOL求人を考えたときに、多言語よりもブランクのあるかたが多いということがいえます。
理由はCOBOL経験者が高年齢という点につきます。
何らかの理由でIT業界を離れ、また戻ってきたというケースですが、
この場合転職やフリーランス案件にエントリーする際に
不利を被るのでしょうか?

答えはケースバイケース、としかいいようがありません。
前述したように知り合いの紹介で就職が決まるケースもありますし、
人手不足でタイミングよくあっさり仕事がきまるケースもあるからです。
いずれにせよ粘り強く求人を探す、ということが大切です。

私

不利か有利化で言えば不利だが、大差はない。

COBOL案件で少しでも面談が入りやすくするために

さて、少しでも確度をあげるためのアドバイスを一つ。
経歴書(スキルシート)にちゃんと気を使ってますか?
いうまでもなく、経歴書はめちゃくちゃ大事です。

何故かというと採用担当者はたくさんの経歴書が届きます。
そういった中で見栄えがいいと有利なのはいうまでもありません。
少なくとも「見にくいな」「わかりにくいな」あるいは、「この人は何が強みかわからないな」
と思われない程度には体裁を整える必要があるでしょう。

特にフリーランス歴が長い人ほど、そのあたりがずさんになってしまっているようにも思います。
もしかしたら経歴が長いので一から作りなおすのが面倒、というような背景があるかもしれませんが、
ここはしっかりと見直しましょう。

私

面倒くさがっちゃダメ!

では具体的にどういった経歴書がいいのでしょうか?
・自己PRの欄があり、きっちりと自分の強みを文章としてアピールしていること
・スキル別に◎や△など目安となる項目があること
・プロジェクトの規模や工程、担当作業や環境などが全て記載されていること

簡単にまとめることこれは必須です。
手持ちのフォーマットやネットのフォーマットでこれを満たしていない場合は、
エージェントのフォーマットをもらうようにしましょう。

ちなみにSES企業のフォーマットは各エージェントが書類通過率をあげるために作成したものなので、体裁の整った良いフォーマットであることが多いです。

以上、簡単ですが少しでも面談を入りやすくするために気をつけることでした。
「めんどくさ・・・」といわず早速実践すべし!

私

少しでも確度を上げよう。

(体験談)実際にCOBOLのフリーランス案件を探してみた!

というわけで今回は東京でフリーランス向けの案件を探してみました。
探すのは私、エンジニアは知人のCOBOLエンジニアです。
さあ、どうなることか・・・

早速見ていきましょう!

営業のスペック紹介

後藤又兵衛という戦国武将

まずは著者の紹介から。

年齢:40代
経験:フリーランス向け営業(SES営業)経験15年以上。
稼働:常時40人くらい。
備考:COBOL案件は苦手でも得意でもない。

エンジニアのスペック紹介

眼鏡をかけた中年のおじさん

次はエンジニアの紹介です。

年齢:40代後半
経験:業界経験25年以上
フリーランス歴10年ちょい
スキル:COBOLの開発経験が長い。Cは習ったレベル。本人曰く難しいらしい。
業界はまんべんなく経験してきましたが、業務知識といえるほど大したものはない。
設計~構築まで問題なく対応できる(年齢を考慮すれば当たり前か)
備考:人柄は気さくなほうか?ちょっと年齢を感じるもののまあ人物は悪くない

これまたよくいる?普通のエンジニアです。

 

体験談:基本スパルタ?作戦は面談頑張ろうシステム!?

COBOL求人案件の場合、面談を入れる自体が大変だし、選考に進んだ後も競争率が高いです。
営業のしんどさと案件数などの市場状況をきちんと理解してもらうことからスタートしました。
また、面談前に企業情報の詳細を知りたいという意見も抹殺しました(笑)理由は事前に情報を知っていても合否には全く影響がないから。
勤務状況や稼働状況を事前に知りたいというのも同じ理由でスルーさせてもらうことに。
スパルタやな~と思う方もいるかもですが、これくらいしないと時間ばかりかかって決まらないのです。
あくまでもゴールは早く次の現場を決めるということなので。

私

決まらないよりはいいよね?

案件:前回案件が決まるまで、2か月程度かかった反省をふまえこだわりをすててもらうことに。
勤務地がめちゃくちゃ遠いとか、朝7:30とか特殊な案件でなければ基本なんでもいいですよ、ということにしました。
都内在住なので、東京神奈川埼玉千葉あたりの案件の紹介がメインになります。
あんまりないけどテストとかマネジメント案件でもクライアントさえよければ参画しようというスタンスで。
単価:ミニマム40万円。できれば45万円~50万円。でも就業優先で。
営業サイドは10%なので案件ごとにできるだけ還元。

面談:就業中なのですが、面談優先で基本業務後で抜けてきてもらうことに。

COBOL案件一社目

早速ですが、某社のクレジットカード案件で面談依頼が。
上位会社から連絡があり、「明日の17時に面談したい」といわれて二つ返事でOK。
業務中だけれども何とか適当に理由をつけて抜けてもらうことにしました。

夜になっても翌日の面談場所がわからない・・・
当日の午前中にようやく上位会社の営業がつかまりました。

私

今日の面談ってどうなってます?

それがクライアントの都合でなくなっちゃいました

担当者
担当者
私

それってリスケってことですかね?

いや、案件自体がなくなってしまったようです

担当者
担当者
私

・・・(なんだったんだ)


ま、まあいい。気を取り直して次だ次。

営業あるあるではありますが、COBOL案件の場合クライアントやプロジェクト都合での案件消滅がめちゃくちゃ多いですよね。

COBOL案件二社目

次は某損保案件で面談依頼。
必要なスキルセットがIBM-COBOLと設計~開発だけなのでこれはもらったかなと思ってました。
面談後のやりとり。

私

本日はありがとうございました。

残念ながら今回はお見送りとさせてください

担当者
担当者
私

承知いたしました。
さしつかえなければ理由を教えていただけないでしょうか?

ご年齢が高いのがネックと判断させていただきました

担当者
担当者
私

・・・(いや、年齢最初からわかってるやん)

ま、まあこんなことはよくあるよね・・・次々。

COBOL案件三社目

ここまで約二週間。なので一週間に一件くらいは面談が入っている計算になります。
もう少しページをあげたいところ。
次は物流系のCOBOL案件です。業務知識は不要らしい。

私

本日はありがとうございました。

残念ながら今回はお見送りとさせてください

担当者
担当者
私

承知いたしました。
さしつかえなければ理由を教えていただけないでしょうか?

もう少し業務知識があるといいのですが・・・

担当者
担当者
私

!!!???(業務知識不要いうてたやん)

カオス!!そろそろ決めようか?ね?

COBOL案件四社目

四社目は金融系のCOOBOL案件です。
ここまでで一か月。なかなか面談入らない・・・。

面談場所にいったら経歴書を持ったそれっぽい人がうじゃうじゃ人がいます。
「これまさかみんな面談者じゃないようね?」
その通りでした。
結果、募集枠二名で単純に他の候補者との比較でお見送りになってしまいました。

とりあえずたくさん人かき集めるのやめようか?ね?期待しちゃうじゃん?

 

COBOL案件五社目

五社目は製造業。年齢不問案件とのこと。必要なスキルセットはCOBOLでの開発経験だけとのこと。
採用枠2~3人。応募状況不明。
面談後すぐに連絡がきてようやく決まりました。
単価は45万円/固定。期間は半年で延長あり、とのこと。

私

よかった~~~~~~~~!!

ここまで一か月半かかりました。

 

 

まとめ

COBO求人を東京で探してみた体験記を載せてみました。
次の案件が決まるまでの期間は一か月半でした。
もちろん個人のスペックによってもっと期間は延長してしまう場合や逆に短くできる場合はあると思います。

ポイントとして重要な点は二点あると思います。
一点目は面談数。
どんなにスキルの高い人でも百発百中で面談に受かるというのは難しいです。
それはIT業界で経験が長い人ならご存じのように、プロジェクト都合や他の候補者との兼ねあい、予算との関係など自分でコントロールできない要因などで採用可否が決定されることが多いのが原因です。なのでどうしても数をこなさないと結果に結びつきにくい訳ですね。

二点目は案件を選ばないこと。
そもそもCOBOL案件は案件数に対して応募者の割合が非常に多いため、案件を選んでからのエントリーだと、一か月くらいまったく面談が入らないなんてことも往々にしてあります。
それで何か月もブランクになってしまいったら、結局自分に不利益な結果しか生まないので本末転倒もいいところですよね。

COBOL求人を探している皆さんは、上記二点を必ず守ってみてください。

 

COBOL案件に強いエージェントはここだ!

上記のアドバイスを守ったとしても面談を入れるのはエージェントなので、
案件自体がないとどうしようもありません。
COBOL案件の場合、エージェントにより案件数のあるなしがはっきりしてますので、
並行を厚めにすることも大事なポイントです。

また、新興ベンチャーのSES企業はCOBOLエンジニアにはあまりおすすめできません。
その理由はクライアントの比率がどうしてもベンチャーやオープン系の開発案件に寄りがちなためです。
逆に昔からあるIT会社は汎用系やCOBOL案件をもつ企業とのつながりが深いです(というより昔はそういう案件ばかりでしたから)
ですのでそういう企業に案件探しを依頼するのが効率的だといえます。

私

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