特定派遣で将来が不安?その末路とは?経験者が語る恐怖!

このページでは特定派遣で将来が不安なSEのために色々調べてみました。
本来技術職で安定したイメージのあるエンジニア。
ただし特定派遣や客先常駐といった形態で派遣されている場合は全く事情がことなります。
結論からいうと40代以降退職を余儀なくなれたり非常に不安定な立場に追い込まれます。
著者の知人で過去特定派遣で働いていた方にいろいろとヒアリングしてみましたので参考にしてみてください。

注意

「特定派遣」は簡単に言えばSES会社が派遣先と簡単に派遣契約を結ぶことができるという制度でした。こう書くといかにも悪法のように見えますが、実際多くのSES会社が悪用していました。こんな制度が長く続く訳はなく、平成27年9月30日施行の労働者派遣法改正法で廃止されています。そのためこの記事は不要ではありますが、SESというビジネスが成立してきた歴史的な経緯として残しておくことにしました。

私のスペック

後藤又兵衛という武将

年齢:40代
性別:男性
スキル:ただのエンジニア

今回私のスペックはあまり関係ないですし興味もないと思いますので雑です。(笑)

エンジニアさんのプロフィール

森田さん

 

年齢:50代前半
性別:男性
経験:10年以上
経歴:特定派遣で色々な客先にいくSE時代で30代を過ごす。
40代になっていきなり給与を減らされ、退職勧告を受ける。
色々あり仕方なくフリーランスへ。

特定派遣の末路とは?退職の経緯とは?色々聞いてみた

私

こんにちは。

どうもどうも。

森田さん
森田さん
私

今日は特定派遣で将来が不安なかたのためにいろいろ教えてほしいのですが。

わかりました。

森田さん
森田さん
私

やっぱり一番不安なのが将来や老後のことだと思うんですよね。
森田さんの経験を聞かせてほしいです。

私の場合、年齢もあり40代中盤になってから案件がなくなりだしました。
社内待機、自宅待機の時間が長くなり、色々手当が削られました。

森田さん
森田さん
私

なるほど。

はい。特に子育てと老後の資金などこれからお金が必要な時期でしたからね。
しまいには賞与もカットされました。

森田さん
森田さん
私

う~ん。きついっすね・・・

はい。
結局年収はなんだかんだ6割くらいになってしまいました。で、退職勧告を受けました。

森田さん
森田さん
私

厳しいですね・・・結局どうしたんですか?

もちろん正社員という立場を手放したくなかったので会社とも交渉しましたが無理でしたね。
私は会社には必要ない人間なんだな、と思って目の前が真っ暗になりました。

森田さん
森田さん
私

すぐに転職できました?

もちろん転職活動はしましたが、年齢が年齢なので厳しいですよね。もう40代半ばに差し掛かってましたから。
書類審査でほとんど弾かれてしまいました。

森田さん
森田さん
私

そうですか・・・

結局転職活動はうまくいかず、バイトで食いつないで、その後フリーランスになることにしました。

森田さん
森田さん
私

稼げてますか?

正直ギリギリです。賞与もないし、不安で一杯ではありますよね。
自分だけでなく家族も食わしていかなくてはいけませんから。

森田さん
森田さん
私

そうですよね。特定将来が不安なSEにアドバイスとかってあります?

客先に派遣される会社の場合、定年まで働けることはまずありません。
今いる会社で40代50代働けるイメージがなかったらすぐ転職するべきでしょうね。
私のようになっては手遅れですから。

森田さん
森田さん
私

・・・ありがとうございました。今夜はおごります!

いえいえ。こちらこそありがとうございました

森田さん
森田さん

派遣の場合、給与面と将来性が大きなリスク

特定派遣で客先に常駐するSEは、大きなリスクがあります。
・給与が上がらないばかりか下がる
・40代以降案件がなくなりクビになる

そしてそれは40代以降の開発者には必ずといっていいほど訪れるわけです。

損失を生む社員を置いておくというのは、企業にとっては大きなリスク。
人材ビジネスはそのあたりの管理をシビアにしないと成立しませんので、そのあたりの賃金調整は妥協がありません。
ほぼ強制的に給与カット→退職勧告という流れで退職に追い込まれます。
(もちろんこれが法的に問題ないのか、という問題はありトラブルになるケースも少なくありません)


ちなみに給与をカットしたり賞与を払わない、というのは全く法的に問題がありません。
以下のようなフローが特定派遣で働くSEの40代以降の魔のスパイラル。
こうなったら抜け出せませんし40代以降はエンジニアの転職は極檀に難しくなります。
このような状況に陥らないように若いうちから優良企業に在籍しておく必要があるわけです。

  1. 案件が少なくなる

    客先常駐型の案件は年齢制限があります。20代30代までが圧倒的に多く40代になるとぐっと件数が減る傾向にあります。

  2. 面談が入りにくくなる

    年齢制限をクリアしても、若い人から優先的に面談が入ります。また、スキルの高い人との競争になるため普通のSEは苦戦するケースが非常に多いのです。

  3. 待機が多くなる

    待機になると手当がカットされます。社内からのプレッシャーもきつくなり居ずらい雰囲気になります。自主退社を促されたり転職を勧められるなどで、会社は負担を減らそうとしてきます。

  4. 現場がきまる

    現場がきまっても単価が安く給料は上がりません。また、スポット案件や炎上案件が多くすぐに退場になることも多いです。→待機に戻る。これの繰り返しになります。

会社を見極めるポイントと考え方

森田さんの例にもあるように、気がついたら手遅れだった、というケースは多々あります。
自分の会社は将来大丈夫か?と判断するポイントはとっても簡単です。

  • 40代のエンジニアが働いているか
  • 50代のエンジニアが働いているか
  • 働いているとしたらどういった待遇か
  • 定年まで働けるか・その保証はあるか
  • 退職金はあるか

ちなみにこれは「特定派遣以外」の企業であれば「当たり前のこと」ですよね。
逆に若いかたばかりで年配の方が全くいなかったり、気がついたら年配の社員がいなくなっているようであれば非常に危険信号です。

私

あなたの会社はどう?

人売りITの見分け方はこちらで詳しく説明したよ。

転職パンダ
転職パンダ

早めに動くことの重要性

あなたが今20代にせよ30代にせよ早めに動くことが大変重要です。
理由はシンプルです。
開発者としての能力が高いうちに、売り込んだほうが転職がうまく行きやすいからです。
もう一つの理由としては優良企業はポテンシャルを見込んで青田刈りを好みます。
40代以降のエンジニアですと残念ながらほぼ伸びしろはありません。
ただし若手の場合10年後20年後は会社の中心メンバーに育てることも不可能ではないからです。

私

資金力のあるIT企業を見ているとまさにこのような考え方で採用を行っていることがよくわかります。
身も蓋もない言い方をしてしまえば、優良企業のどさくさに紛れて入るチャンスがあるのは若いうちだけ、ということです。(笑)
これは業界の常識。安賃金で働いている場合ではありません。

まとめ

特定派遣の恐ろしさについてまとめてみました。
客先常駐のデメリットに気がついた賢明な皆さんはすぐにでも転職活動を始めるべきです。
理由はいくつかあります。
・若いほうが市場価値が高く転職しやすい
・客先常駐SEは低年収が多いため、容易に年収がアップできる
・40代になると転職先の選択肢が非常にせまくなってくる

転職は少しでも若いほうにスタートしたほうが有利です。
また、若い時期の就職企業が生涯年収を大きく左右します。いかにここに気がつき早く転職活動するか、というのがエンジニア成功の秘訣です。

生涯年収に影響があると思うと早く動かなくちゃ!となるよね。

転職パンダ
転職パンダ

転職に成功するために!転職エージェントを使うことを忘れずに!

退職のターゲット日が確定したら早速転職活動をしましょう。
転職サイト登録と転職エージェントを使う2パターンあるのですが、必ず転職エージェントを使うようにしましょう。
転職サイトの場合サイトから登録しポチポチして活動ができるので楽に見える反面、

・実は面接にいったら客先に派遣される会社だった
・内定がでたものの結局年収アップしなかった
・常に大量募集している企業がある
・隠れブラック企業だった
・入社前と入社後で言っている事が違う
・会社の雰囲気と全く合わなかった
・開発言語や手法が自分の好みにあわない

など手軽に見える反面大きなリスクを伴います。
その点、転職エージェントは

  • 社風や現場の雰囲気を知るエージェントから企業の情報をもらえる
  • 年収アップの交渉をしてもらえる
  • 非公開求人など優良企業の紹介を多数受けられる
  • キャリアアップの相談ができる

など大きなメリットがあります。
入社後のアンマッチやトラブルを避けるためにもあれば必ず転職エージェントを使うほうがおススメです。

私

実は転職エージェントを使ったほうがはるかに効率的なんだ。

当サイトおススメの転職エージェントも紹介しておきますね。早速相談してみよう!

転職パンダ
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